- 2008年4月14日
- [ みんなへのメッセージ ]
☆失敗してもいいじゃないか☆
こないだ、このサイトを作ってくれているチカウラ君・ミナミさんと食事に行ったときに、
ある話をすると驚かれた。
「テストもない、通知表もない、そんな国があるんだよ!」
日本の感覚では、それは驚くだろう。僕も驚いた。
でも、そんな国が本当にある。
デンマークだ。
人間はひとりひとりみんな違うのに、
テストという「ひとつの物差し」で測って「お前はダメだ」と決めてしまうなんて。
どうして、学校や教師達に、そんな権利があるはずがあろう!
そんな思いからだ。
デンマークの教育制度は、すべて子供の目線から作られている。
大人が「大人の目線」であれこれ考えて、教育改革に行き詰まっている日本にいては、
そう考えるのは難しいが、考えてみれば当然のことなのだ!
だって、子供たちのための教育なのだから!
だから、勉強も、体育も、むやみに「採点」しようとしない。
間違えたっていいじゃないか! 走りが遅くたっていいじゃないか!
とにかく「好き」になることが一番。
伊藤美好さんが『パンケーキの国で』のなかでこんなエピソードを書いている。
デンマークの学校で、初めて音楽の授業を受けて驚いた。
合唱なのにみんなバラバラ。あまりにも下手。
でも、先生はそんなことも気にせずににこにこしている。
決して、途中で演奏を止めて叱ったりしない。
歌を直すこともない。
でも、上手な人も、下手な人も、みんなで一緒になって楽しみながら歌っていたら、
3ヶ月もたつと立派なコーラスになっていた。
下手な人が最初から間違いを直されるとやる気をなくしてしまう。
まずはのびのびと自由にやらせてみて「歌う楽しさ」を知ればいい。
そういう考え方なのだ。
なんとすばらしい、おおらかな考え方!
デンマークの教員養成学校では、
「生徒の英作文を赤ペンで直すのは、生徒のやる気を失わせるので避けるように」
と指導していると言う。
なんて素晴らしい教員養成だろう。
この国では、「生徒のやる気を引き出せる人」こそ理想の先生なのだ。
知識をひけらかすのでもない、学歴が高いのでもない、
子供たちを「楽しく伸ばす」ことこそ最高の教育!
教育の本義が「子供の幸福」のためにあるとすれば、これほどの教育はないと僕は思った。
いつも子供を採点して、間違いを指摘ばかりしていると、
子どもたちは「間違わないように」「失敗しないように」と臆病になっていく。
でも、育てていきたいのが「創造力」ならば、それではいけない。
新しいものは「失敗」の中からしか生まれないからだ。
失敗してもいい。たとえ99回失敗しても、最後の1回で成功して、新しいものを生み出せたならば、
それは最高の結果! その創造が、どれほど多くの人を幸せにしていくか!
「失敗を恐れずに『やってみよう』と挑戦する心」
僕は、そういう心を育てていきたいと、あらためて思った。
パンケーキの国で―子どもたちと見たデンマーク 平凡社
ある話をすると驚かれた。
「テストもない、通知表もない、そんな国があるんだよ!」
日本の感覚では、それは驚くだろう。僕も驚いた。
でも、そんな国が本当にある。
デンマークだ。
人間はひとりひとりみんな違うのに、
テストという「ひとつの物差し」で測って「お前はダメだ」と決めてしまうなんて。
どうして、学校や教師達に、そんな権利があるはずがあろう!
そんな思いからだ。
デンマークの教育制度は、すべて子供の目線から作られている。
大人が「大人の目線」であれこれ考えて、教育改革に行き詰まっている日本にいては、
そう考えるのは難しいが、考えてみれば当然のことなのだ!
だって、子供たちのための教育なのだから!
だから、勉強も、体育も、むやみに「採点」しようとしない。
間違えたっていいじゃないか! 走りが遅くたっていいじゃないか!
とにかく「好き」になることが一番。
伊藤美好さんが『パンケーキの国で』のなかでこんなエピソードを書いている。
デンマークの学校で、初めて音楽の授業を受けて驚いた。
合唱なのにみんなバラバラ。あまりにも下手。
でも、先生はそんなことも気にせずににこにこしている。
決して、途中で演奏を止めて叱ったりしない。
歌を直すこともない。
でも、上手な人も、下手な人も、みんなで一緒になって楽しみながら歌っていたら、
3ヶ月もたつと立派なコーラスになっていた。
下手な人が最初から間違いを直されるとやる気をなくしてしまう。
まずはのびのびと自由にやらせてみて「歌う楽しさ」を知ればいい。
そういう考え方なのだ。
なんとすばらしい、おおらかな考え方!
デンマークの教員養成学校では、
「生徒の英作文を赤ペンで直すのは、生徒のやる気を失わせるので避けるように」
と指導していると言う。
なんて素晴らしい教員養成だろう。
この国では、「生徒のやる気を引き出せる人」こそ理想の先生なのだ。
知識をひけらかすのでもない、学歴が高いのでもない、
子供たちを「楽しく伸ばす」ことこそ最高の教育!
教育の本義が「子供の幸福」のためにあるとすれば、これほどの教育はないと僕は思った。
いつも子供を採点して、間違いを指摘ばかりしていると、
子どもたちは「間違わないように」「失敗しないように」と臆病になっていく。
でも、育てていきたいのが「創造力」ならば、それではいけない。
新しいものは「失敗」の中からしか生まれないからだ。
失敗してもいい。たとえ99回失敗しても、最後の1回で成功して、新しいものを生み出せたならば、
それは最高の結果! その創造が、どれほど多くの人を幸せにしていくか!
「失敗を恐れずに『やってみよう』と挑戦する心」
僕は、そういう心を育てていきたいと、あらためて思った。
パンケーキの国で―子どもたちと見たデンマーク 平凡社